CASE STUDY

KYOTO

京都深村 さま

地域の魅力に目を付けて商品開発!NHK大河ドラマの関連特集でテレビ取材も

京都深村_外観と自販機

京都市北区紫野にある京都深村さん。自販機と赤べこの傘立てが印象的。


2023年12月、NHKの大河ドラマ「光る君へ」の関連取材で、京都深村の「紫式部どら焼き」が特集されました。檀れいさんが紹介する番組「あなたの知らない京都旅」では、ボードステーションに入った紫式部どら焼きが取り上げられ、2024年1月25日に放送されました。この取材は、地元紫野の文化や歴史を紹介する絶好の機会となりました。

京都深村_紫式部どら焼き

紫式部にちなんだ、オリジナル商品「紫式部どら焼き」。


紫式部どら焼き誕生秘話

そのテレビ取材が来るきっかけとなったのが、「紫式部どら焼き」。その土地ならではのものを活かした商品開発が行われました。中の餡には紫芋のペーストを使おう、と決めたものの「紫というだけではただ色を合わせているだけで紫式部との繋がりを持たせることはできない…。」と太田さん。太田さんと親交のある「紫式部通りの会」の田中さんと二人でどうすれば良いかと頭を悩ませたそうです。そんな時、”和久傳(わくでん)という明治3年から続く京都の老舗料亭が、真珠庵の井戸の水を使っている”という話を聞きます。それは、紫式部の産湯として使われたとされる、大徳寺の塔頭「真珠庵」の井戸水。是非とも使わせて欲しいということで掛け合ったところ、真珠庵から使用許可が下り、無事に商品化することができました。どら焼きの皮には真珠庵で汲んだ井戸水を、そして白餡を炊く際には富士山の伏流水を使用するなど、こだわりの詰まったどら焼きが出来上がりました。

京都深村_パッケージとどら焼き

京都深村の熊のキャラクター「ベアビーベア」を使ったパッケージ。紫式部と光源氏に扮して描かれています。


細部まで工夫の光るパッケージデザイン

パッケージデザインも太田さん自身が手がけ、紫式部や光源氏のキャラクターをモチーフにしたもので、視覚的にも楽しめる作りとなっています。表面・裏面共に別のデザインを施し、開けた時にも楽しんでもらえるように工夫されました。例えばこの背景の模様はよく見てみると「紫」の文字がシームレスに並べられているなど、気付いた人が少し嬉しくなるようなデザインになっています。

京都深村_アップすると漢字が背景に

よく見ると「紫」の文字。中を開くと、源氏物語の「源」も。


京都深村_しおり

しおりや絵馬を商品と一緒に同封するという遊び心も。


ボードステーションがテレビ局スタッフの目に留まった!?

とことん紫式部にこだわった商品を出したちょうどその頃、NHKは次年度の大河ドラマ「光る君へ」で紫式部を主人公にする準備を進めていました。そんな時に、このボードステーションがテレビ局のスタッフの目に留まったそうです。紫式部が生まれ、余生を過ごしたとされるこの紫野で誕生した「紫式部どら焼き」と、NHK大河ドラマ「光る君へ」。この二つが運命的なタイミングで結びつき、テレビ取材が実現したのでした。

京都深村_自販機ディスプレイでのどら焼き

自販機に並べられた紫式部どら焼き。POPとパッケージで目を惹く工夫がされています。


ボードステーションを導入する前は…

太田さんは一人で製造から営業までを手掛けていましたが、来店客の対応で製造が中断されることが悩みの種でした。「お客さんが店内に入るのにも敷居が高く感じられがちで、もっと気軽に商品を手に取ってほしい」との思いから、自動販売機の導入を決意されました。Facebookの広告を通じてボードステーションを知ったという太田さんは、24時間販売が可能であり、デザインの自由度が高い点に魅力を感じたそう。京都ならではの鳥獣戯画をデザインに取り入れることで、観光客の注目を集めることができると考えたそうです。高山寺からの版権許可を得て鳥獣戯画を用いたことが、さらなる集客に繋がりました。


京都深村_自販機デザイン

鳥獣戯画が大きく印刷された迫力のあるデザイン。プレートは、設置当時はアルゼンチン人をターゲットにしたデザインでしたが、今回は紫式部に合わせて変更されています。


ボードステーション導入後の反響と効果

新型コロナウイルス感染症の影響で観光客が減少している中、物珍しさから多くの人が自販機の前で立ち止まり、自販機を撮影したりどら焼きを購入する姿も。初期は売上げよりも宣伝としての役割が大きかったものの、徐々に地元住民や観光客に認知されるようになりました。今では、箱無しで売ってほしいと訪ねてこられる近所の方もいらっしゃるそうです。 地元に愛される自販機として、より一層効果を発揮していくことでしょう。


京都深村の“これから”

ボードステーションを通じて地域の魅力を再発見し、町おこしにも貢献したいと意気込んでおられました。今後も、地元の歴史や文化を活かした商品で、訪れる人々に新たな楽しみを提供していくとのこと。「自販機を通じて、全ては繋がっていると感じます。」と語る太田さん。自販機を置いたところから様々な方との繋がりが生まれ、新商品の開発や新しいことに挑戦するなど、ボードステーションに可能性を感じておられました。アイデア豊富な京都深村さんの、これからの展開がとても楽しみです!


京都深村_太田さんと田中さん

京都深村 代表の太田さん<右>と、紫式部通りの会 田中さん<左>。

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