HOKKAIDO
iazos さま
美容室を営みながら月約200個のベーグルを販売!自販機で広がる新たな販路

美容室を営みながら、ベーグルや米粉を使った焼き菓子などを販売する「iazos PATISSERIE」様。
地元の素材を活かしながら、「食と美」のつながりを大切にした商品づくりに取り組まれています。
本業である美容師の仕事とお菓子の販売を両立する方法のひとつとして、ボードステーションを導入。
現在では一般のお客様への主な販売窓口として活用され、ベーグルを目当てに自販機まで足を運ぶお客様も増えています。
Q.ボードステーションを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
もともとは美容師の仕事をしながら、空いた時間を使ってベーグルなどを製造していたオーナー。現在は商品を監修する形となり、2名のスタッフとともに製造・販売を行っています。
自販機を導入する以前は、イベントへの出店を中心に販売していました。しかし、本業が美容師ということもあり、毎回自分自身が販売に立つことは難しく、友人など周囲の方に販売を手伝ってもらうことも多かったそうです。
そこで考えるようになったのが、美容師の仕事を続けながら無理なくお菓子を販売できる方法。直売所などに商品を置いて販売してもらうことや、お菓子を販売する日を設けることなど、さまざまな方法を検討していました。
そんな中、ご主人から「自動販売機もいいんじゃない?」と提案されたことが、自販機販売を考えるきっかけに。
販売する人がその場にいなくても商品を届けられることから、現在の働き方にも合った販売方法としてボードステーションを導入されました。

Q.現在、自販機はどのように活用されていますか?
美容室を利用するお客様には店内でも商品を販売していますが、一般のお客様への販売は、現在では自販機がほぼメインとなっています。イベントなどで販売することもありますが、普段ベーグルや焼き菓子を購入できる場所として、自販機は欠かせない存在になっているそうです。
自販機なら美容室の営業時間に関係なく、お客様が好きな時間に購入できるのも大きなメリット。実際に夜間に訪れる方もおり、オーナーが気付くと自販機で商品を購入しているお客様がいることもあるのだとか。
店舗の営業時間に合わせる必要がなく、「欲しいと思ったときに買いに行ける」。そんな気軽な購入方法として、地域のお客様にも少しずつ定着しています。

Q.ベーグルはどのくらい販売されていますか?
月にすると約200個のベーグルを販売。金曜日の夕方に自販機へ商品を入れ、金曜日から土日にかけて販売する流れが定着しています。
平日は米粉を使ったクッキーなどの焼き菓子を販売し、週末はベーグルを中心に販売。商品の特徴や消費期限に合わせて、自販機のラインナップを切り替えています。
特にベーグルは消費期限が短いため、販売する曜日や数量を調整しながら、できるだけ売り切れるように工夫されているそうです。
また、毎週同じ商品を並べるのではなく、新しい種類のベーグルを取り入れることもポイント。同じ商品を続けて販売した週よりも、新商品を入れた週の方が売れ行きが良いと感じることもあり、「今週は何が販売されるんだろう」と楽しみにしてもらえるような商品展開を意識されています。

Q.商品のラインナップで工夫されていることはありますか?
ベーグルや焼き菓子だけでなく、ドリンクのラインナップにもこだわっています。
自販機に並べているのは、近隣のスーパーなどではあまり見かけないクラフト系のドリンクやコーヒーなど。素材にもこだわり、「iazosの自販機だから買える」と思ってもらえるような商品を取り入れています。
オーナー自身が美容師として仕事をする中で、「食べるものと美しさはつながっている」と感じていることから、商品選びでも体へのやさしさや素材を大切にされています。
ベーグルや焼き菓子についても、地元のおいしい素材や生産者とのつながりを活かした商品づくりを意識。スイーツを楽しみながらも、素材や美容、健康にも関心を持つ女性を中心に支持されているそうです。

Q.SNSはどのように活用されていますか?
商品の販売とあわせて力を入れているのが、SNSでの情報発信です。
ベーグルを自販機に補充した際の案内はもちろん、「あと○個です」といった在庫状況も細かく発信しています。
自販機を導入した当初は、ベーグルを販売できるのが月に1~2回程度だったこともあり、販売時には行列ができたり、すぐに完売したりすることもあったそうです。その印象から、現在でもお客様から「もう売り切れているかも」と思われることがあるのだとか。
そこで、まだ商品が残っているときにはSNSで在庫状況を発信。「まだ買えるんだ」と知ってもらい、来店のきっかけにつなげています。また、季節限定の商品を販売すると早く売り切れることも多く、定番商品だけでなく限定商品や新商品についても積極的に発信。自販機で24時間販売できる環境にSNSでの情報発信を組み合わせながら、お客様とのつながりを作っています。
Q.自販機を設置したことで、美容室にも変化はありましたか?
商品の販売だけでなく、自販機が美容室を知ってもらうきっかけにもなっています。
ベーグルを目当てに訪れたお客様が、店内でオーナーが美容師として仕事をしている姿を見て、「ここでカットもできるんだ」と美容室の存在を知ることもあるそうです。
実は、iazos PATISSERIE様が併設されている美容室には、大きな看板を設置していません。新規のお客様を積極的に受け入れるスタイルではなく、オーナー自身も「お忍びサロン」のような雰囲気を大切にされています。
そこで看板の代わりとしても活躍しているのが、店舗前に設置されたオリジナルデザインの自販機。大きくロゴを入れたデザインにすることで、お店の世界観を表現しながら、自然に店舗の存在を伝える役割も担っています。
商品を販売するだけではなく、お店そのものを知ってもらう「看板」としても自販機を活用されています。

Q.自販機のデザインや売り場づくりで意識していることはありますか?
自販機も店舗の世界観をつくる一部として、見せ方にもこだわっています。
オーナーが特に意識しているのが「自動販売機でどうすれば高級感を出せるか」ということ。商品写真やPOPだけでなく、自販機周辺にも石のような質感のアイテムやゴールドの装飾などを取り入れながら、店舗の雰囲気に合った空間づくりをされています。
一般的な自販機のイメージにとらわれず、商品を購入する場所そのものにも世界観を持たせることで、iazos PATISSERIE様らしさを表現しています。

Q.今後、自販機でやってみたいことを教えてください。
今後、新たに挑戦したいと考えているのが「発酵調味料」の販売です。
コンソメ麹や玉ねぎ麹、にんにく麹、生姜麹などを瓶詰めにし、自販機で販売することを検討されています。地元のお米や野菜なども活用しながら、ラベルや瓶のデザインにもこだわった「思わず手に取りたくなる調味料」にしていきたいとのこと。現在は、販売に必要な許可の取得に向けた準備も進められています。
さらに、自販機が単なる「商品を買う場所」で終わらないよう、売り場そのものを楽しめる空間にしていくことも構想されています。商品を購入するだけではなく、「ここに行ってみたい」「ここで写真を撮りたい」と思ってもらえる場所へ。自販機を中心とした空間づくりにも、今後さらに取り組んでいきたいと話されています。
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